〈bookrium=book+aquarium〉本の海を回遊するブックリウムの、本と陶芸のある生活です。


by bookrium
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2018年 03月 01日 ( 1 )

雨水末候・草木萌動(そうもくめばえいずる)……草木が芽生えはじめる頃。

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〈私は植物の愛人としてこの世に生まれてきたように感じます。あるいは草木の精かも知れんと自分で自分を疑います。〉

平凡社STANDARD BOOKS 牧野富太郎『なぜ花は匂うか』より、1936年、74歳。
幼い時からなんとなしに草木を好きだった著者。小学校が嫌になって自主退学した後、一貫して学んだ、遊んだのは、植物学だった。
ただ植物が好きで、〈一心不乱にそれへそれへと進んでこの学ばかりはどんなことがあっても把握して棄てなかった〉
60年あまり、わき目もふらずに各地の植物の研究を積みながらも、いつも書生気分で知識の未熟さを感じる。

〈少しくらい知識を持ったとてこれを宇宙の奥深いにくらぶればとても問題にならぬ程の小ささであるから、それはなんら鼻にかけて誇るには足りないはずのものなんです、ただ死ぬまで戦々競々として一つでもよけいに知識の習得につとむればそれでよいわけです。
私は右のようなことで一生を終わるでしょう。つまり植物と心中を遂げるわけだ。〉









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by bookrium | 2018-03-01 18:24 | 涼風本朝七十二候 | Trackback | Comments(0)