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〈bookrium=book+aquarium〉本の海を回遊するブックリウムの、本と陶芸のある生活です。


by bookrium
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『山からお宝 本を積まずににはいられない人のために』

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写真は南陀楼綾繁さん編集の〈けものみち文庫〉の2巻。あうん堂で購入した1冊。1巻の書評集『積んでは崩し』と同じ版型。こういうふうに同じ版型で内容は次々バラエティに富んでいるのも楽しいですね。2冊とも心くすぐるタイトルだし。次は何を繰り出してくるだろう?という楽しさがあります。

この本の著者は南陀楼綾繁+積ん読フレンズ。表紙は『ブンブン堂のグレちゃん』のグレゴリ青山さん(中に「妖怪つんでくれ」の解説イラストも!秀逸でした)。
書物系ブログの読者にとって豪華な積ん読フレンズの面々…カラー口絵の写真にときめく。

第一部は南陀楼さんの〈「本の山」回想録 まぼろしの書斎を求めて〉。家に祖母の小さな本棚しかなかった出雲の少年が、あれよあれよと本の虫になって東京で暮らす様が凄い。中学高校の頃を振り返って、エロ本・エロマンガの隠し場所まで書いているのが面白かった。

第二部〈「本の山」と私〉。皆さん凄い山です。山の写真やイラストや文章から、それぞれの本との関わりが見えてきます。面白いです。作家が本棚を紹介しているのはよく見るけど、この本に文章と写真を寄せた人の多くは読書人であり、作家以外の本に関する仕事をしてる人が多い。
山本善行さんと古書須賀屋さんの写真を見て、この本の山の中で家族が食事をしていることに驚く(なんだかマンガ「金魚屋古書店」の中で、マンガの山に囲まれて育ったためにマンガが大っ嫌いな、出版社社長になってもマンガを絶対に出版させない、主人公菜月の父を思い出しました。あとマンガを好きな男には娘をやらない)。
退屈男さんの万年床の部屋に松本零士のマンガを思い出す(時々ブログを読んでいて、こんなに日々本買って凄いなぁ…と思っていた)。
能町みね子さん(女性誌「Soup」での連載を一度読んで面白かった記憶が)の文章も読めてうれしかった。
一番理に叶った本の山(段ボールか)が、編集者塩山芳明さんの。回転率も高いと思う。

第三部は〈アンケート我が家の「本の山」〉。このアンケートは南陀楼さんのお知り合いや一箱古本市の出品者などに出されたよう。20代から60代まで幅広い回答。生活感があって楽しい。書店員のSさんという方の文章と写真がかわいらしかった。ベッド脇に積み重ねられた本やマンガのそばに、チェコのほのぼのアニメクルテクに出てくる〈うさぎくん〉が「ドーゾ」というかんじでベッド端に立っている。かわいい(このうさぎは鮫に喰われたり、彼女が出産したりする。前歯がチャームポイントか)。


次のけものみち文庫は今年の夏に刊行予定だそう。どんなテーマか楽しみですね。
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by bookrium | 2009-02-17 10:24 | 読んだ本 | Trackback | Comments(0)