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〈bookrium=book+aquarium〉本の海を回遊するブックリウムの、本と陶芸のある生活です。


by bookrium
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「不思議な鏡」

〈こゝに一つの鏡がありました。もとより鏡の事でありますから、何でもそこに映ります。処が一つ不思議な性質がこの鏡にあるのです。よくよく見ますとこの鏡には美しいもの以外には映らないのです。〉

『民藝』昭和38年2月号の巻頭4頁に掲載された、柳宗悦の遺稿「不思議な鏡」。昭和33年、69歳誕生日の朝に病床で記された。

美しいものをいち早く映し、醜いものが映る余地がない鏡。
たとえば、毎日大勢の人々に会う1人の人。この人は人の悪口を言ったことがなく、話といえば、あの人はこんなよい性質があると言う。

〈さうしてそのよい性質ばかり見つめて悦んでゐます。悪い面には一向気を止めません。さういふ悪い場面が映る場所がその人の心の中にはないかのやうです。〉

不思議な鏡は、醜いものが現れても相手をしない。あるいはこの鏡をいつも美しさが追っている。

何でも映そうとしないこの鏡は、普通の役には立たないかもしれない。

〈 すぐれた茶人といふものは、この眼がこの不思議な鏡の様な働きをしてゐる人ではないかと思います。〉

〈私〉を立てたり、美しいものに固執しては、醜いものが中に入ってくる。

〈例の不思議な鏡が、美しいものを映す刹那には私がありません。〉

〈私の跡が少しでもあれば、鏡は曇つて美しさだけを映すことはなくなるでせう。私はこの鏡の性質についてもつと考へぬき度いのです。〉

美しいものは眼の鏡に色々写るはず、いや、多くの美しいものから取り囲まれている。
もっと当たり前のものにも、たくさん美しいものが現れる。

〈高価なものだけが、又は有名なものだけが眼に映るやうでは、その眼鏡には曇りが来てゐる証拠です。〉

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# by BOOKRIUM | 2019-08-19 19:59 | 読んだ本 | Comments(0)

納品してきました。

昨日は珠洲焼を2か所に納品してきました。
現在は珠洲焼館と道の駅すず塩田村に置かせてもらっています。

仁江町の道の駅すず塩田村
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塩の資料館とお土産店をつなぐ、海の見えるロビーで珠洲焼を展示しています。

蛸島町の珠洲焼館
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珠洲焼だけのお店です。1人ずつに棚があります。よくお皿を出してます。
今はここだけで手一杯ですが、また1つ市外で置けたらいいなと思っています。


# by BOOKRIUM | 2019-08-12 09:14 | 陶芸 | Trackback | Comments(0)
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『能登』夏号が発売されています。涼しげな表紙です。今号の特集は移住・定住Special。能登DEステーキ。そして珠洲焼プロジェクト2019の詳細も載っています。
芝雪の連載「能登文学紀行」は、「折口信夫 きずつけずあれ」。好きな詩です。
毎回発売されると本屋で立ち読みしてみます。自分の文が載っている不思議。
読んでいただけたら幸いです。
そして能登出身作家、能登舞台の小説のオススメを人によく聞いてるので、いろんな人にこれからも聞いてみたいです。





# by BOOKRIUM | 2019-08-12 00:37 | 『能登』 | Trackback | Comments(0)
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ここに最近紹介してませんでしたが、『能登』春号が発売されています。特集のラーメンがおいしそう。
芝雪の連載「能登文学紀行」は今回、「久世光彦 小説『卑弥呼』」です。
高校生の時大好きだった久世さんの小説を取り上げました。
久世さんについては以前もブログに書いています。(10年前の文…)





# by BOOKRIUM | 2019-08-12 00:20 | 『能登』 | Comments(0)

宮崎孝政「天上の櫻」

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櫻の花はちらないのだ  

いく日かののちに  

すこしづつ枝から天へせりのぼつて 

天でまた ぼんやり咲くのださうだ

夕暮れの庭に

人聲もないとき

部室で子供がうつうつ微睡んでゐるとき 

静かな部室の窓口に 

うすあをいカーテンを下しながら 

櫻の花はこつそりと 

天へせりのぼつてゆくのださうだ

青葉の陰影で

目がさめ 

子供は冷たくなつた白い蹠をゆすつて

母親をよんで泣きしきる頃 

天ではまた

賑やかな花見がはじまるのださうだ


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# by BOOKRIUM | 2019-04-09 19:52 | 北陸の作家 | Trackback | Comments(0)
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昨日から、珠洲市蛸島町の珠洲焼館に並びました。
ひとつの自分の棚があたっています。

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人に寄り添ういろいろなもの、しずかなものを作って、売っていきたいです。





# by BOOKRIUM | 2019-04-01 00:52 | 陶芸 | Comments(0)
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雑誌『能登』の冬号がでました。
特集Iは「薪のチカラ」。薪ストーブのあるお家や工房におじゃますると、独特のあたたかさがあります。憧れます。
薪ボイラーの銭湯。薪ストーブのある宿やカフェ。薪ストーブアンケートおもしろい。
特集IIは「「ごいた」って何?」。能登町宇出津が発祥のゲーム。将棋のような竹の駒。はじめて知りました。
特集IIIは「浅加久敬 酔吟紀行」。加賀藩の藩士浅加久敬の2度能登を旅した記録を辿ります。おもしろそう。

芝雪の連載「能登文学紀行」第5回は、「藤澤清造 どうで死ぬ身の一踊り」です。1/29は清造の命日でした。
1回目の加能作次郎の時から、次の冬は清造がいいな、とずっと思っていたので、書けてよかったです。
清造は高校生の時に石川近代文学全集で見てから、特別です。『根津権現裏』は、島田清次郎『地上』以来の感動でした。
随筆とか、これからもっと読みたいなと思います。
清造について書かれたものをたくさん読みましたが、あまり野たれ死に感を出してるのは好きではなく、『根津権現裏』をつまらなく言って紹介してるのも好きではなく、そういうものとは違う紹介をしたいと思いました。

またフリーペーパーで清造について作れたらいいなと思っています。





# by BOOKRIUM | 2019-01-31 22:11 | 『能登』 | Trackback | Comments(0)

手考足思

〈どこかに自分がいるのだーー出て歩く
新しい自分が見たいのだーー仕事する〉

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12月の窯焚きで焼いた煎茶碗。珠洲焼と磁器。同じかたちの黒と白。
河井寛次郎のこの言葉が好きです。
「手考足思」も最近知って、好きな言葉。
手で考え、足で思う。
2019年は、これらの言葉を思いながら、作っていきたいなと思っています。



# by bookrium | 2019-01-02 10:56 | 読んだ本 | Comments(0)