〈bookrium=book+aquarium〉本の海を回遊するブックリウムの、本のある生活です。


by bookrium
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タグ:松浦弥太郎 ( 9 ) タグの人気記事

借りた本

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松浦弥太郎さんは最近本をいっぱい出してます。最近出る本は読んだり読まなかったりです。
『本業失格』『最低で最高の本屋』『くちぶえカタログ』『くちぶえサンドイッチ』が好きで、今でもたまに読み返します。

『天使のみつけかた』は中の「風流天使」が好きで借りてみました。
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by bookrium | 2014-11-30 19:11 | 借りた本 | Trackback | Comments(0)
春分(Vernal Equinox)……太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日。

〈たんぽぽ町に朝がやってきた。
 たんぽぽ町とは、東京のはじっこにある町で、そこにはちいさな川がながれていて、その川ぞいの道に、かわいいたんぽぽが、たくさんさきあふれていることから、みちゆく人や、そこでくらす人から、いつのまにか、たんぽぽ町とよばれるようになったところだ。〉

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〈おんなのこは、このたんぽぽ町がだいすきだった。ここで暮らしていると、自分をすきになれるからだ。そして、まいにち、しごとをして、ここに帰ってくると、ほっとするのだった。〉

〈おんなのこは、まいあさ、たんぽぽ町にかざられている「HOME」の文字をみながら、しごとにでかけていった。そして、夜になれば、「HOME」をいう文字を見ながら、家へかえってくる。
 たんぽぽ町には、今日もやさしい夜がやってくる。そして、まいにちやさしい朝がやってくる。〉
松浦弥太郎『くちぶえカタログ』より
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by bookrium | 2014-03-21 18:48 | 当世本二十四節気 | Trackback | Comments(0)
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この本は2003年にDAI-X出版から単行本が出ました。今はもう持っていないけど、文庫を見ると気に入ってた単行本を思い出します。スリーブ箱に入っていて、読み終わると収めるのが好きでした。

松浦弥太郎さんの本はたくさん出ていますが、10年前のこの随筆集は、色んなことがぎゅっと詰まっている感じがします。
「Happiness is Warm Books…」という文章が好きです。

〈なんとなく、本を読んでみようかなと思うときの自分ってちょっと心に陽射しを当てたいなあ、そんな気分のときだと思うのです。〉

〈あったかい本との出会い。読んでいるとき「ああ、いいなぁ、この感じ」。そんな気持ちにさせてくれる本のこと。そういえば、本との出会いは、人との出会いにも似ているかもしれません。〉

数年ぶりに読んで、この単行本を買った頃のうれしさ、大切に開いた時を思い出しました。チャペック、コーヒー、雨が降ってる。
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by bookrium | 2014-01-12 17:08 | 好きな本 | Trackback | Comments(0)

紅葉

〈家に呼ばれたのは冬のはじまりだった。そのひとは、自分の親友と長く付き合っていて、そこは親友と一緒に暮らした家だった。しかし、ある日、二人の関係は終わりを告げ、親友は一人遠くへと旅立ち、その人はその家に残った。〉
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〈ちょっと見回すと、キッチンに置かれた大きな冷蔵庫に一枚の紙が貼ってあった。(中略)それは親友が好きだった詩人長田弘の詩を、そのひとがていねいに書き写したものだった。〉「パンケーキ」松浦弥太郎『くちぶえカタログ』
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by BOOKRIUM | 2010-11-29 13:55 | 好きな本 | Trackback | Comments(0)

FEELIN' GROOVY

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写真はスターバックスの5年位前の紙袋をブックカバーにしたもの。この柄が好きでずっと捨てられず使い道もなかったのが、ちょうどよいサイズだった。マチを折り畳んだだけでポケットが。ごわごわした紙がいいです。気に入り。
中身は松浦弥太郎『今日もていねいに。』これも好き。

この歌も好き。Simon and Garfunkel 「 The 59th street Bridge Song(Feelln' Groovy)」
聞くと、松浦弥太郎『くちぶえカタログ』の最後にある「旅先で見た町のはなし」を思い出す。
下のは自分の訳。英語は成績よくなかった。しばらくしたら消すかも。

   

 ゆっくり行こう、きみははやすぎるんだ
 朝食も終わったし
 石ころでも蹴りながら
 楽しみをさがして すてきなことを感じてみようよ
 すてきなことを感じてみようよ

 ハロー ランプポスト君、調子はどう
 ぼくは君の花たちが育つのを見にきたんだ
 ぼくのためにいい詩はないかい?
 すてきなことを感じてみようよ
 すてきなことを感じてみようよ

 やるべきことも
 守るべき約束もない
 ぼくはウトウトして眠りそう
 ぼくに朝の花びらを降らしておくれ
 人生、きみを愛しているよ
 すてきなことを感じてみようよ

 ゆっくり行こう、きみははやすぎるんだ
 朝食も終わったし
 石ころでも蹴りながら
 楽しみをさがして すてきなことを感じてみようよ

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by bookrium | 2010-01-21 01:32 | | Trackback | Comments(0)
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〈『就職しないで生きるには』(1981年/晶文社刊)という一冊の本がありました。著者の名はレイモンド・マンゴー。ストーリーは彼がシアトルにて一軒の小さな本屋をはじめる物語。時代背景は70年代初頭の頃ですから、ヒッピー文化がまだ若者の思想に根づいていて、その発想や行動、元気の素はラディカルでフリーな精神に満ちていて、当時社会に浮遊しているだけだった僕は読めば読むほど、その遠いアメリカという国の広さと、その自由さに憧れたのでした。〉

松浦弥太郎さんの『最低で最高の本屋』はそう言ってはじまります。
ここで紹介された『就職しないで生きるには』という本は長い間読んでみたかった一冊です。昔読もうとしたけど最初の方で挫折しました。読んでみればおもしろい、タイトルで誤解される本(本当は、就職しないで生きるには働け、というようなかんじだ)。

1970年代のアメリカをすごい速さ(とテンション)で働き、生きる。ケルアックを引用しているけど確かに好きだろうなと思う。
結婚→本屋→出版→不動産→破産→離婚→したたかな友人→ビルケンシュトックのサンダルはいい→作家失業→教師→原発反対→引越し引越し→クレージー→石鹸→仕事は必要。……こんなかんじでどんどん話が進みます。おもしろかった。

本の中で登場する「ザ・ホールアース・カタログ」「地球の上で生きる」「禅とオートバイ」もいつか読んでみたい(3冊とも実物に接したことはあるけど)。


〈わたしは大恐慌を生きぬいてきた。たしかにそれは命とりだった。でもわたしは生きている。すべての腹をへらした人たちはまだ生きている。必要とあらば、一本の糸、一本の髪の毛をつかってでも、生命にしがみつく、けっしてあきらめはしない。呪われた運命とさしむかいで生きていく――わたしたちもおなじだ。わたしたちは戦争をおこし、核廃棄物をつくりだし、カルマという自然の摂理に心をいためることもなく、隣人をあざむき、コケにできると考えている。〉




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by bookrium | 2009-06-17 22:21 | 読んだ本 | Trackback | Comments(0)
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この詩集は2006年に私家版として発行されました。2007年秋の「暮しの手帖 30号」の中の、編集長松浦弥太郎さんのエッセイ「こんにちはさようなら」で、その詩が取り上げられています。


〈味噌汁をおいしくするコツは
 おたまにひとすくい
 夕焼けをいれること〉



そう言って始まる「味噌汁」。作者の大野直子さんは金沢育ちの主婦の方だそうです。
〈うれしいことがあったので/ふきを買いました〉と始まる「ふき」も好きな詩。
表題になった〈寡黙な家〉という言葉の入った散文詩「秋」はひんやりしている。

この詩集は自費出版で、制作は龜鳴屋さんです。奥付には《な》というかわいい検印が貼ってあります。装丁は『ぜんまい屋の葉書』の金田理恵さん。題に合った表紙。
2007年の秋頃、前述の「暮しの手帖」をこのブログで取り上げた後、龜鳴屋さんから、松浦さんのファンならよかったらどうぞ、と1冊いただきました。うれしいことでした。
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by bookrium | 2009-02-05 22:41 | 好きな本 | Trackback | Comments(2)

最低にして最高の道

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新潮文庫の伊藤信吉編『高村光太郎詩集』。いつ買ったか記憶がないが、たぶん松浦弥太郎さんの本を読んだ影響で買ったのだと思う。
写真のクウネル6号では松浦弥太郎さんが岩手·花巻の高村山荘を訪ねた文章が載っている。松浦さんは14歳のときに出会い、衝撃を受けた「光太郎さん」に呼びかけ、「最低にして最高の道」を紹介しています。

文庫の詩集には好きな詩がいくつもあった。「へんな貧」とか「百合がにほふ」とか。前に読んだ時より、はっとする。


  この心は棄てられない。
  いくら夢だときめてみても
  頑としてそこに居る。

    (焼けない心臓)


  智恵子は見えないものを見、
  聞こえないものを聞く。

  智恵子は行けないところへ行き、
  出来ないことを為(す)る。

  智恵子は現身のわたしを見ず、
  わたしのうしろのわたしに焦がれる。

  智恵子はくるしみの重さを今はすてて、
  限りない荒漠の美意識圏にさまよひ出た。

  わたしをよぶ声をしきりにきくが、
  智恵子はもう人間界の切符を持たない。

   (値(あ)ひがたき智恵子)


一番好きなのは「智恵子抄」の中の「亡き人に」の最後のところ。今までこの詩に気付かなかった自分に後悔。何度も何度も読み返す。高村光太郎は本当はあんまり好きではなかったけど、この詩の最後の2行が好きです。


  私はあなたの子供となり
  あなたは私のうら若き母となる

  あなたはまだいる其処にいる
  あなたは万物となって私に満ちる

  私はあなたの愛に値しないと思ふけれど
  あなたの愛は一切を無視して私をつつむ


 

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by bookrium | 2008-08-12 21:19 | 好きな本 | Trackback | Comments(0)
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ブルース·インターアクションズから2005年に出た本。この横長の本は表紙に「はじめに」という文章が書かれている。立花文穂が装丁。なぜか惹き付けられる。

松浦弥太郎さんの文章は好き嫌いがちょっと分かれるかもしれません。「くちぶえサンドイッチ」や「くちぶえカタログ」から、特に随筆を意識しているのか文章が変わってきているように思う。

「くちぶえカタログ」は身の回りを簡素に、自分の大切にしているものや思いなどを綴った文章。衣·食·暮·職·本·旅について、一話ごとに写真をつけて。

ひとつひとつはなんでもないただのモノ。セーターやソックスにリーバイスの501、パンケーキにサンドイッチ。思い出や時間を写真や言葉で感じる。(この本の良さには写真の力も大きいと思う)

「COW BOOKS」という文章は、何度も何度も読み返した。いろんなことを考えさせられます。

「随筆とエッセイ」という文では随筆とエッセイの違いを明確にしようと研究する老人が出てくる。本当か創作かわからないけど、とても興味深い。

「空を衣装に、大地を枕に」――「くちぶえカタログ」の表紙に引用されたこの言葉がとてもすてきだなと思った。「簡素に生きたい」という精神。

「簡素さとは軽やかで気楽で整然とし愛情を表現できることです。それはバランス、調和、謙虚さを持って、生きとしいけるものの良き隣人になるということです。真の豊かさとは何ひとつ必要としない暮しにあります。この本に書いた文章はそのはじめの一歩と考えています。」 


 
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by bookrium | 2007-12-02 01:24 | 好きな本 | Trackback | Comments(0)