〈bookrium=book+aquarium〉本の海を回遊するブックリウムの、本のある生活です。


by bookrium
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『防人』

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2013年の復刊第1号と、2014年4月に出された復刊第2号。

図書館で朗読会をしている方に、今日いただきました。
詩とエッセイの本。ちらっと中を見ましたが、ゆっくり読みたい本だなと思います。



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by bookrium | 2014-05-11 14:09 | いただいた本 | Trackback | Comments(0)

『そらあるき 15』

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1年1ヶ月ぶりに出来上がった、新しい『そらあるき』をいただきました。

中にはあうん堂さんが出版した『中川ワニ ジャズブック』の案内。
よりすぐりのジャズCD600枚を紹介。
装釘装画はタダジュンさん。

カードにあるように、あうん堂さんはオープンして丸10年になりました。
初めてお店を見つけたときのワクワク感は、自分も何かが始まるような気がしたのを思い出します。
初めて行った時に話をいただいて、「私の本棚」というコーナーに本を置かせてもらったのは、うれしかったです。
この前から鈴々堂さんで本を少し置かせてもらって、その頃とはちょっと違ううれしさ、本にさわって並べる楽しさを思い出しました。
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by bookrium | 2014-03-29 20:46 | いただいた本 | Trackback | Comments(0)
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前にもらったこの2冊。『イワト No .9』には金沢のブックカフェあうん堂さんの文章が載ってます。
『modern juice 5』の特集は「インテリア・オブ・ミー」。『modern juice』は、どうしてこんなに密度の濃い冊子を作れるんだろう、とよく思います。
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by bookrium | 2014-03-29 20:21 | いただいた本 | Trackback | Comments(0)

立冬――『裸足』

立冬(Beginning of winter)……初めて冬の気配が現われてくる日。

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〈勤め人のために
 靴下は朝にぶらさがっている


 コーヒーに身を屈めると
 ミラーの裡で
 隣の車のも隣の車も
 せわしい身支度
 裸足では出ていかれない
 ささやかな苦しさ
 押しとどめられる
 掌も見えないのだけど
 この時刻の空の低さ


 櫛をしまって
 順番に出て行く時間
 携帯を切って
 わたしの店を
 開けなくてはいけない〉
金子彰子『詩集 裸足』より「裸足」
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by bookrium | 2013-11-07 19:26 | 当世本二十四節気 | Trackback | Comments(0)

『そらあるき』

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『そらあるき 14』が届きました。
もう14冊も出てるんだと驚きました。
手元に何冊あるか出してみたら、これで10冊。
1号2号以外はいただいたものです。いつもありがとうございます。
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by bookrium | 2013-03-04 17:43 | いただいた本

ちいさい雪

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〈ちいさい雪がふっています
 ともだちはみんな土の中
 春が来るまで眠ります
 しろの季節です〉
乙脇こえ「ちいさい雪」抜粋
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by bookrium | 2013-02-17 19:58 | 北陸の作家 | Trackback | Comments(0)
清明(せいめい)……草木が芽吹き、百花咲き競う時。すがすがしくて、明るいので、こういう名前がつきました。


〈なんだかよくわからないけど、何かを始めてみたいので「新月いわし洞通信」なるものを発行してみることにしました。〉
「一九九六年二月 新月いわし洞通信」

『新月いわし洞通信』という、個人でまとめた、一冊の本があります。
東京での出版社の営業の仕事から、結婚、金沢での書店員のアルバイト、夫の実家である能登での暮し、子育て、書くということ。

「新月いわし洞」さんを知ったのは、このブログのコメント欄に書かれた、ご本人の書き込みでした。
メールマガジンを読み、本を出されていることはHPで知り、一箱古本市でお会いした時に購入しました。
ひとりの女性の十二年の言葉が詰まっています。
ときおり、言葉がむきだされ、はっとさせられます。

村上春樹と河合隼雄の対談集を読んで、

〈「ああ、わたしは心の中に「井戸」を掘りたかったんだ、」〉
「一九九六年十二月 心の中に井戸を掘ること」


〈(前略)もういい加減「今の自分は本当ではない」「本当にやりたいのはこんなことではない」と言うのはやめようと思います。「今の私は本当の私」だし、「私はやりたいこと充分に」やっています。〉
「一九九六年三月 私の「道」を仕事にする方法」


〈小さい頃から、人に向かって、もしくは相手を目の前にして、話をするのが苦手だった。相手が親であれ、姉妹であれ、同級生であれ、私のいいたいことが一〇〇%伝わったためしはなく、いつも話を途中でさえぎられたり、聞き間違えられたり、いつのまにか相手が自分の話を始めたりで、私はいつしか積極的に話すことをあきらめた。
 かといって心の中で考えたり思ったりすることを止めたわけではなかったのだけれど、よくわからない想いや気持ちは名づけられないまま心の深くて暗い押入れの中にどんどんほおり込まれ、ある時それが爆発するまで、私は自分に気持ちがあることさえ忘れていたのではなかっただろうか〉
「二〇〇七年十二月 あとがきにかえて」


この「新月いわし洞」はこの先どんなふうになっていくのだろう、と思います。流動的な未来を感じます。
そして、読むたび、この本のことばは、自分に跳ね返って問われているように感じています。

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by BOOKRIUM | 2012-04-04 00:01 | 当世本二十四節気 | Trackback | Comments(2)

詩集『裸足』

〈勤め人のために
 靴下は朝にぶらさがっている〉
「裸足」

先週届いた、金子彰子さんの詩集『裸足』。
手製で作っているんだな、とブログなどで見ていましたが、自分のところにもやってくると思わなかったです。
中には、『二月十四日』以降もブログで詩を発表していた金子さんの詩13編が収められていました。


〈待っている間に
 髪は伸びて
 切れば冬の香りがした〉
「青春」

改めて読むと、好きな詩ばかりでした。
特に「青春」「裸足」「君に問う」の最後は好きです。

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  〈櫛をしまって
   順番に出て行く時間
   携帯を切って
   わたしの店を
   開けなくてはいけない〉
「裸足」
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by BOOKRIUM | 2011-01-10 03:31 | 好きな本 | Trackback | Comments(0)

『虹色の蛇』と珈琲

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屋久島の珈琲店から一緒に送られた、長沢哲夫さんの詩集。
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by bookrium | 2009-11-19 21:50 | 本のまわりで | Trackback | Comments(0)

          〈細い将来しか
           山峡に描けず
           索漠とした
           家に生まれ
           手にしたものは本しかなかった〉


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11月2日に届いた、金子彰子さんの私家版の詩集『二月十四日』。
先日、「いま気になるもの」のひとつとして取り上げたところ、ご本人よりコメントがあり、縁あって1冊いただきました。表紙に直接メッセージが書かれていて、ちょっとびっくりしました。ありがとうございます。

この詩集ができるまでの一連の流れ、金子さんの詩、人と人の縁、というものに注目していました。でも自分が手に取れることはないだろうと思ってブログに取り上げたので、どしゃぶりの雨風の強い日にポストに入っているのを見た時は、おぉと思った。コピーをホッチキスで留めた、ご自分で製本した、17篇を収めた薄い詩集です。桃色の和紙の裏表紙がかわいらしい。
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表題作の「二月十四日」は金子さんが十代の時に書かれた詩。それは井坂洋子『ことばはホウキ星』という本に収められ、いくつかの詩は雑誌『鳩よ!』に掲載された。
しかし表現の場を見つけられず、いつしか詩作を止め、働き、生活されていた。

〈「二月十四日」が生まれてから、このささやかな詩集を編むまでに、四半世紀の時が流れています。〉


あとがきで金子さんはそう言います。
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金子さんを触発したのは、今年の3月に東京で行われた、詩人のpippoさんとライターの岡崎武志さんのライブ&ポエムショーで朗読された、15歳の自分が書いた詩「二月十四日」でした。
その詩は岡崎さんのブログで紹介され、山本善行さんのブログに広がり、お二人と出会った金子さんが「書かないなんてもったいない」という言葉に、また詩を書き始める。
金子さんは自分の詩の表現の場に春からブログを開設し、今の生活から生まれた詩と、『鳩よ!』に掲載された過去の詩が同居する。それらの詩を目に留めた人たちが、またブログなどに書き、広がってゆく。金子さんも刺激を受け、過去の少女の詩と今の詩を合わせた17編をまとめた、手作りの詩集を作る。あとがきは、40回目の誕生日に書かれた。
そして、金子さんは東京の古書店「音羽館」や、京都の古書店「善行堂」に無料の詩集を置き、完成した詩集が欲しいというひとたちが現れ始める。その一人が、自分でした(でもたいへんそうなのでご本人のブログには書き込めなかった。そのころはスムースでいつか本になるかな? という可能性を持ってた)。

京都・知恩寺での古本まつり、それに合わせて10月31日に仕上がった20数冊の詩集を持って善行堂さんへ行った金子さんを待っていたのは、金沢の出版元・龜鳴屋さんの、あらためて詩集にしませんか、というお誘いでした。
そして、金子さんの手元から→京都→金沢(龜鳴屋)→〠→能登を移動し、わたしのところまで『二月十四日』がやって来ました。

〈昨日のことを考えていたら、いつもの仏壇屋の前、信号待ちで目と鼻から泪が。たとえ、それが文学ではないとしても、おまえはどうしても書きたいことがあるんだとルームミラーの自分を見て思った。それを掘り起こしていただいた方々に感謝を捧げる。〉


11月1日「忘れないように」と書かれた、金子さんのブログ。金子さんの詩や言葉からは、いつもひたむきさが伝わります。照れのない、真正面さ。半年で、人はここまで突き進むのだと。いつの日か、本当に1冊の本になったらいいなと思います。
冒頭に一部引用した「本」という詩が好きです。この詩を読んでいたから、詩集を欲しいと思いました。これはたぶん現在の金子さんが書かれた詩かと思います。

たまに、自分の針が振れる言葉が世の中にある、と思っていた。
これは、振り切った。
〈たとえ、それが文学ではないとしても、〉この一篇に引き寄せられる人は、まだ現れると思います。



          〈細い将来しか
           山峡に描けず
           索漠とした
           家に生まれ
           手にしたものは本しかなかった


           粘土に彩られた町で
           生計をたてていくすべをしるも
           地縁もなく
           しゃべれば不興を買う
           失笑の生活史
           貝のように生きて 
           ざるの底で見つけたのは
           あの言葉だったろうか


           ながれてゆくには障りがあると
           それをかみちぎり
           放擲したつもりでも
           胸をさわれば
           しずかな文字たちが
           海の砂のように
           確かにつもって
           しずんでいる〉





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by bookrium | 2009-11-04 17:18 | 好きな本 | Trackback | Comments(2)