〈bookrium=book+aquarium〉本の海を回遊するブックリウムの、本のある生活です。


by bookrium
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『ムーミン谷の冬』はムーミンの話で一番好きかもしれません。
この文庫本のカバーの〈おしゃまさん〉はかわいいです。

おしゃまさんについては前も書いてました。

昔からおしゃまさんは好きなのですが、あの赤と白のボーダーのセーターがかわいいな、と思います。ざっくりとしたかんじで。
昔からほしかったのですが、思ったようなものに出会えなかったので、いつか自分で作ってみたいな、と思っています。
とりあえず、編み物したことがなかったので、最近ゴム編みのスヌードを編みました。今はなわ編みのグレーのスヌードを編んでいます。アルパカとリネンの毛糸。
編み物はただの毛糸が編み針2本で形になるので、けっこうおもしろいな、と思います。
次は白と黒の太いボーダーのスヌードを編みたいです。

『ムーミン谷の冬』にはムーミン谷の地図が描かれているのですが、よく見るとちいさなムーミン、おしゃまさん、ミイなどが描かれていました。探すとおもしろいです。



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by bookrium | 2014-12-24 16:26 | 好きな本 | Trackback | Comments(0)

ムーミン谷のビスケット

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ミルクとココアがあります。北陸製菓。
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スティンキーは食べ物になる顔じゃない。1/60のラッキーキャラクター『ご先祖様』。
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2箱とも入ってた。
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by bookrium | 2010-02-08 04:42 | 本のまわりで | Trackback | Comments(0)
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『ムーミン谷の十一月』に出てくる食べもの。


〈ベランダでは、コーヒーが待っていました。みんな、自分のすきなようにしていました。めんどうなことはひとつもなく、すらすら、みんなうまくいきました。〉


 あたたかいコーヒー
 肉桂ビスケット(ほんものの、航海用のかたパン)
 おなかによくきくブランデーの小びん
〈バターをぬって、サンドイッチを六きれ作り、〉
 スナフキンの、まきで焼いたさかな
 プディング
 コロッケ
 びんづめきゅうり
 ピクルス
 もみの葉っぱ
 スナフキンのブラックコーヒー(ヘムレンは砂糖4つ)
〈さかながかくれている、うす茶色の大きなプディングから、ほかほかゆげが立っています。〉
 スナフキンの魔法びん(あるのか…)から紅茶(砂糖は好みで)
 まくがはるオートミールのスープ(スクルッタじいさんには不評)
 あったかい、黒い、すぐりのジュース
 あついさかなのスープ
 ほかほかのチーズサンド
 りんご酒
 くずチーズのはいったかめ
 ほかほかしているチーズサンドイッチ
  
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ほか好きな文。

〈ホムサは、しあわせでいっぱいでした。自分がどうすればいいのか、わかったのですからね。〉
 
〈ホムサは、庭をぶらぶら歩きながら、あの、大きなつぼのところまでやってきてしまいました。そこまでくると、思いました。ただ、しんせつなだけで、人のことが、ほんとうにすきではないような友だちなら、ほしくないや。それに、自分がいやな思いをしたくないから、しんせつにしているだけの人もいらないや。こわがる人もいやだ。ちっともこわがらない人、人のことを心から心配してくれる人、そうだ、ぼくは、ママがほしいんだ。〉

〈でも、ホムサは、目がさめたときにたいせつなのは、ねむっているあいだも、だれかが自分のことを考えてくれた、ということがわかることなんだ、といいました。〉

〈いなくなってしまう人と、あとにのこる人とは、いつも橋の上で別れるものです。〉

〈これは新しい世界でした。ホムサには、ことばで説明することも、絵にかくこともできませんでした。なにひとつ、絵やことばにしてやる必要もないのです。〉


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ちいさなホムサ=トフトは、ムーミン作品でいま1番好き(スナフキンやヨクサル、ミイ、おしゃまさん、はいむしのサロメちゃん、飛行鬼やモラン、スティンキーも好き)。

ところで、ムーミン谷を紹介するこの文、まるで昔読んだ「ジョジョ立ち」の人みたい…と思ったら、やっぱりご本人でした。特徴のある文。
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by bookrium | 2009-11-12 22:55 | 本のまわりで | Trackback | Comments(0)
立冬(りっとう)……冬の気配を感じ始める頃。この日から節分までが冬。これから一段と寒くなってきます。季節風が吹く時期。


〈秋になると、旅にでるものと、のこるものとにわかれます。いつだって、そうでした。めいめいの、すきずきでいいのです。
 でも、ぐずぐずしていて、とりかえしのつかなくならないうちに、どちらにするのか、きめなくてはなりません。〉


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1970年に発表された『ムーミン谷の十一月』。鈴木徹郎 訳。この講談社青い鳥文庫は1984年初版。
このムーミン谷の最後の物語(コミック除く)には、ムーミン一家は登場しません(理由は『ムーミンパパ海へ行く』)。

〈でも、足もとの土の上には、むくむくと、新しい生命が生まれはじめていました。くちはてたかれ葉の下から頭を持ちあげて、夏とは縁もゆかりもない、見なれない、すべっこいはだの植物が地面をはってもりあがり、人の知らない、秋の末の、ひみつの庭園ができかかっていました。〉
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ある秋の朝、旅立ったスナフキンは〈五つの音色〉をムーミン谷においてきたことに気づく。

ヘムレンのヨットの底にすむ空想好きな、〈太いうでの中に、しっかり自分をだいてくれる、輪にたばねたロープもすき〉な、小さなホムサ=トフト。ホムサは毎晩自分に自分がつくったお話を聞かせてやる。それは、林や谷間を抜け、ムーミン谷へ行き、ムーミン家を訪れる空想。〈先のまるっこい、やさしそうな鼻〉をもったムーミンママ。ホムサはもう空想の玄関の前で待つのを止めて、ムーミン家のひとたちに自分を知ってもらいに旅立つ。

人に会わず閉じこもっていたけど、掃除も自分も嫌になって、人に会いたくなったフィリフヨンカ。
〈よその家をたずねるのです。人に会いにいくのです。一日じゅう、おしゃべりをして、ゆかいにさわいで、いそがしく、うちから出たりはいったりして、うすきみのわるいことなんて、考えているひまのない人たちに、会いにいくのです。
 そういう人たちって、そう、ヘムレンさんではないわ。ミムラねえさんでもないわ。ミムラねえさんだなんて、とんでもないこと! ちがう、ちがう、ムーミン一家の人たちよ。〉


毎日毎日決まりきった暮らしが嫌になったヘムレン。歯ブラシだけポケットに突っ込んで、懐かしいムーミンパパに会いに行く。

長く生きて、自分が誰だか忘れてしまい、新しく自分を名付けるスクルッタじいさん。何もかも捨ててムーミン谷へ行く。

頭の形をご自慢のミムラ形に結ったごきげんなミムラ姉さん。ムーミンの家に養女に行ったミイに会いに行く。

いろんな人たちが会いにきたが、ムーミン一家は留守だった。かれらはムーミンの家で、バラバラで奇妙な共同生活をおくる。騒々しいみんなに、スナフキンはうんざりし、ヘムレンが作った立て看板に激しくキレる(前は公園の立て看板を引っこ抜きまくっていた)。

〈はっと、きゅうにスナフキンは、ムーミン一家がこいしくて、たまらなくなりました。ムーミンたちだって、うるさいことはうるさいんです。おしゃべりだってしたがります。どこへいっても、顔があいます。でも、ムーミンたちと一緒のときは、自分ひとりになれるんです。いったい、ムーミンたちは、どんなふうにふるまうんだろう、と、スナフキンはふしぎに思いました。夏になるたびいつも、ずっといっしょにすごしていて、そのくせ、ぼくが、ひとりっきりになれたひみつがわからないなんて。〉

ムーミン屋敷で仲が悪いなりにも、少しずつ寄り合う人たち。
やがて別れが来て、ムーミン家に残ったのは小さなホムサだけになる。最後の章のホムサが好きです。
自分の頭で描いていた小さな世界がうすれ、絵や言葉にできないあたらしい世界を知る。そして山のてっぺんで、水平線の向こうにムーミン一家の舟が帰ってくるのを待つ。


1945年のシリーズ第1作『小さなトロールと大きな洪水』からはじまったムーミンの物語が、25年かけて『ムーミン谷の十一月』で終わるのは、いいなあと思います。

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by bookrium | 2009-11-07 16:08 | 当世本二十四節気 | Trackback | Comments(0)
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『ムーミン谷の冬』に出てくる食べもの

にがいローガンベリーのシロップ
かさかさになったビスケット
らいむぎのパン
ななかまどの実
ジャムの倉庫
おさかなのスープ
いちごジャムのつぼ
こけもものジャム
あたたかいジュース
 〈あたたかいジュースのコップが、空中をすべってきました。〉
…本文より

さとうしょうがと、しなびたレモンをまぜて、よくきくかぜぐすり
(それにみじかいおまじないをむにゃむにゃとなえる、ムーミンママがおばあさんに教えてもらった裏技)


『ku:nel vol.23』では、「ムーミンのひみつ。」と題して、少女のころ灯台守になりたかったトーベ·ヤンソンが夏を過ごした島を訪れています。ゆっくり一周しても10分しかかからないクルーヴ島、ここでトーベ·ヤンソンは親友のトゥーティッキと夏を過ごしました。51から77歳まで。

図書館で借りた『ムーミン谷の冬』は昭和43年の初版。このころトーベは54歳。島で過ごす彼女のことを、訳者の山室静はこんなふうに書いています。

〈ヤンソンさんが、ヘルシンキの市内にもっている大きなアトリエは、彼女の画室であるだけでなく、よく友だちが集まってパーティーを開いたり、ときにはしばいをやったりして、まるで芸術家のクラブのようになっているそうです。また彼女は、フィンランド湾に小さい島を一つもっていて、そこに彼女の童話に出てくるムーミン屋敷そっくりの別荘をたて、夏にはそこでたったひとりでくらして、もっぱら童話を書くのだそうです。ついでにいうと、ヤンソンさんはまだ独身なのですが、そんなにして島でたったひとりでくらしていても、ムーミンたちがいつも遊びにくるので、すこしもさびしくないとか。うらやましい人だと思いませんか。〉

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by bookrium | 2009-02-21 18:41 | 本のまわりで | Trackback | Comments(0)
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雨水(うすい)……雪溶けて雨水ぬるむ。もう雪は降りません、降るなら雨です、という時期。


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〈フィンランドの、冬は雪にうずまる谷間に、ムーミンという気のいい動物たちが住んでいます。〉
と訳者の山室静が冒頭で語る『ムーミン谷の冬』。
ある年の冬、目が覚めてしまったムーミントロールは、はじめて冬の世界とそこで暮らす人たちに出会います。

ムーミン家の水あび小屋に勝手に住んでいる、りこうぶったおしゃまさん、冒険心にとむちびのミイ、ふさふさしたしっぽがじまんの子りす、トロールのご先祖様、自分が狼の仲間だと思っているひとりぼっちの犬めそめそ、スキーが好きな陽気なヘムル、はいむしの小さなサロメちゃん…。

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おしゃまさんは作者トーベ・ヤンソンの友人をモデルにしているそうですが、すてきな人です。
しずかな青い目をもち、自分でつくった歌をかわいい声で口笛で吹き、赤と白のセーターを着て、春のにおいがしたらポンポンのついた赤いぼうしをいじくる。内側はうすい青色。そして春がやってきてみんなが目をさます時に、手まわしオルガンを回して谷間の奥まで起こしに行く。

おしゃま語録
「(ムーミンに対して)あんたになんかにゃ、わかりっこないわ。」
「ものごとってものは、みんな、とてもあいまいなのよ。まさにそのことが、わたしを安心させるんだけれどもね。」
「雪って、つめたいと思うでしょ。だけど、雪小屋をこしらえて住むと、ずいぶんあったかいのよ。雪って、白いと思うでしょ。ところが、ときにはピンク色に見えるし、また青い色になるときもあるわ。どんなものよりやわらかいかと思うと、石よりもかたくなるしさ。なにもかも、たしかじゃないのね。」
「この世界には、夏や秋や春にはくらす場所をもたないものが、いろいろといるのよ。みんなとても内気で、すこしかわりものなの。ある種の夜のけものとか、ほかの人たちとはうまくつきあっていけない人とか、だれもそんなものがいるなんて、思いもしないいきものとかね。」
「ものごとというものは、なんでも、たのしいほうに考えるものよ。」
「どんなことでも、じぶんで見つけださなきゃいけないものよ。そうして、じぶんひとりで、それをのりこえるんだわ。」



ちびのミイもかっこいい。
「あたし、もしかなしいとしたって、なにもそれを黒いリボンであらわす必要はないわ。」
〈かの女はいつでも、じぶんひとりでたのしむことを知っていました。じぶんがなにを考えようと、春がどんなにすきであろうと、そのことを人に話す必要は、すこしも感じなかったのです。〉


ムーミンが少しずつ雪のことを知ってゆくのが好きです。
〈じぶんのあたたかい鼻の上に、つぎつぎに雪がのっかってはとけていきます。かれは、それを手でつかまえて、しばらくのあいだ、うっとりと見とれました。それから空を見あげて、それがかぞえきれないほどたくさん、わた毛よりもやわらかく、ふわりふわりと、落ちてくるのをながめていました。
「雪って、こういうふうにふってくるのか。ぼくは、下からはえてくるんだと思っていたけどなあ。」〉


ムーミンは寒さに震えてやってきた生き物たちを家に迎え入れたり、ご先祖さまをそっとたいせつにします。陽気なヘムルが嫌になっておさびし山をすすめて体よく追い出そうとするけど、ついあそこはスキーに向かないよと言ってしまうムーミン。スナフキンもそんな気のいいやつがいるので谷に帰って来るのでしょう。
10月に南へでかけたスナフキンの春の手紙。

《チェーリオ。
 よくねむって、元気をなくさないこと。
 あたたかい春になったら、そのさいしょの日に、ぼくはまたやってくるよ。
 ぼくがこないうちは、ダムづくりをはじめないでね。》


太陽がやっと帰ってきて、ムーミン谷に光がふりそそぎ、パパたちは目を覚まし、おしゃまさんは手まわしオルガンを鳴らす――スナフキンが帰ってくるのには、もってこいの日。
クロッカスの芽を見つけ、寒くなっても大丈夫なようにガラスをおいてあげましょう、と言うスノークのおじょうさんに、冬を知ったムーミンは話します。このくだりは大好きです。

〈「じぶんの力で、のびさせてやるのがいいんだよ。この芽も、すこしはくるしいことにあうほうが、しっかりすると、ぼくは思うな。」
 こう、ムーミントロールはいいましたが、そのとききゅうに、とてもうれしくなって、なんだか、ひとりになりたくなりました。そこでかれは、ぶらっとたきぎ小屋の方へいきました。
 だれにも見えないところまでくると、かれはかけだしました。お日さまを背にうけて、雪どけのぬかるみを、走りに走りました。幸福でいっぱいになって、なんにも考えずに、走ったのです。〉


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by bookrium | 2009-02-18 21:24 | 当世本二十四節気 | Trackback | Comments(0)