〈bookrium=book+aquarium〉本の海を回遊するブックリウムの、本のある生活です。


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「味モノ」

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今日金沢の雑貨店「Lykkelig(リュケリ)」から届いたmido's cafeのポストカードと小冊子「味モノ」。

mido's cafeは以前たまたまネットで見つけてから、よく見るようになりました。写真がすてきなのと金沢近郊の雑貨屋やカフェがよく紹介されてる。自分の好きな世界を持ってて、すてきだなぁといつも思う。

雑貨や草花、旅した外国の風景の写真がきれいで、本当にたまーに見にいって日記を読んでいました。そしたら! …去年写真展してたの見逃してた。残念。

自分でコラージュして撮影したポストカード2枚セットと、撮影製本した「味モノ」。開くとなかなか味な世界が広がってました。こんなふうにモノをつくってるのもいいなぁと思いました。
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by bookrium | 2008-02-15 21:14 | 本のまわりで | Trackback | Comments(0)

うるしの話

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伝統工芸や職人というのに20歳すぎから興味を持って、各地の工芸の本や民芸の本、職人の聞き語りなどを読んだりしていました。
ものを作る仕事にはいろいろあるけれど、石川育ちなので、加賀友禅、輪島塗、九谷焼、山中漆器など子供の時から馴染みがあります。

きのう休みだったので石川県立輪島漆芸美術館へ初めて行ってきました。展示は第25回日本伝統漆芸展。作品名や作者と一緒に技法や材質が表示されていて、本で読んでた技法は実物はこういうのなのかぁと興味深かったです。

タッチパネルで松田権六氏の製作風景をテレビで見られてうれしかった。30分位。大場松魚氏のもあったけど、集中して見て疲れたのでまた今度。

ミュージアムショップで朝日新聞社の「週刊 人間国宝」を見つけて、松田権六、大場松魚の号を購入。松田権六の表紙の写真にかなりグッとくる。中も作品写真がきれい。さっきテレビで製作風景を見た「蒔絵槇に四十雀模様二段卓」が載っていて、おぉ、となる。
「蓬莱之棚」は岩波文庫の「うるしの話」の表紙にも使われています。石川県立美術館蔵だけど、未だ見ず。写真でも美しいなぁ、実物早く見たい。文庫の解説を大場松魚氏が書いていて、「松田権六先生の思い出」という文がとても好きで何度も読み返しました。亡き師を慕うあたたかい文章だと思う。

その中で制作を手伝ったこの棚についても触れ、東京の空襲が激しくなるなか、いつでも運びだせるように布団にくるんで枕元に置いていた、とか。
『週刊 人間国宝』によるとこの棚の底裏には敗色濃い戦況が克明に記されているそう。日本がどうなるかわからない中で作り上げたというのが凄い。

『うるしの話』もとてもおもしろい一冊。3日3晩にわたって語った話を半分削ってこれだけに。漆というふしぎな樹液、さまざまな技法を詳しく紹介しています。
修行時代の話もおもしろく読みました。7歳から始め、東京へ出て、学校は出たけど仕事がなくペンキ屋をやって傾いた家の2階に住んでたまに1階の魚屋手伝ったり、貧乏していたこともあったそう。

最近輪島塗の本を読んだら出てくる職人みな尋常小学校を卒業してすぐ弟子に…とかだった(故人だが)数えで13とか。
なので文藝春秋 赤木明登『漆 塗師物語』は27歳から輪島塗の世界に飛び込んでいるので、凄いなぁと読む前に思う。この本図書館に寄贈されてて何度も借りて読み返している。おもしろく読みやすい、文章は好みが分かれるかもしれない。東京から能登へ家族と移って暮らしの根がはっていき、やがて自分の作りたい器の世界を見つけていく。塗師になるまでの成長物語。


 

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by bookrium | 2008-02-13 01:45 | 読んだ本 | Trackback | Comments(0)