〈bookrium=book+aquarium〉本の海を回遊するブックリウムの、本と陶芸のある生活です。


by bookrium
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01 塩谷千春『時を運ぶ船』

今日から芸術祭2周目をはじめました。
今度出る雑誌に芸術祭の感想について書いたので、作品の写真や内容なども載せなかったのですが、これから一つ一つの作品について自分の感想も書いてみたいなと思います。

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清水町の高台にある旧清水保育所から見た海。
珠洲では揚げ浜塩田が盛んです。今は海沿いに塩田と販売所を見たり、道の駅ではいろんな会社の塩が売られているのを見ます。
私が子供の時、塩を作っていたのは、清水の隣、仁江町の角花菊太郎さんひとりだけでした。
小学校に塩田を作って海水を運び、教えてもらった記憶があります。
この展示を見て、角花さんがなぜ塩作りを自分だけでも守ってきたのかを知りました。
「戦場ではなく故郷で部隊を支援し、貴重な製塩技術を将来に伝授せよ」と戦時中幹部に命じられる。その部隊の戦友は全員戦死してしまう。〈この塩づくりにより自分の命が生かされたという思いが強く残りそれ以降、どんなに苦しいことがあっても塩づくりを守り続けることを自分の課題にする。〉
塩つくりに生きた人の思い、生活や歴史、保育所、記憶が、塩田のための砂取船から湧いたかのように、赤い糸で天井まで結んでいます。

〈糸を編み込むことで、絵画で線を引くように息遣いや空間を探求することができます。〉

〈作品というものは心で作るものです。見る人の心を動かすことが作家の仕事であれば、その心をあやつる糸は人と人との関係を表す言葉に似ているように思うのです。〉

『塩田千春とアンドレア・ヤーンとの対話』というこの冊子が本のコーナーに子供たちの小さな椅子と展示されていて、読んで惹かれました。赤い糸は血液の色の象徴。〈人と人とのつながり〉を表す。

清水保育所では地元の人も展示サポートをしていました。赤い毛糸を見せてくれて、「これは毛糸を一千個編んで作ったのでございます。」と説明してくれたのがなんだかうれしいです。




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by bookrium | 2017-09-21 20:37 | 奥能登国際芸術祭 | Trackback | Comments(0)